アート部門担当のNARAMIXです。
今回は風邪についてのちょっとしたお話です。
※この記事は2018年の記事です。記事下に新型コロナウイルス感染に関する内容をを新たに追記しました。(2020/03/30)
だいぶ冬らしい気温になってきたこの頃です。
周りもぼちぼちと風邪ひきが増え始め、とうとう私の番が巡ってきました。
風邪にはざっくり分けてウイルス性と細菌性のものがあるそうですが、私が今回罹ったのは細菌の方でした。
風邪の多くはウイルス性
一般的なウイルス・細菌風邪の違いですが、ウイルスの場合は抗生剤が効かず、症状に対する対処療法と自分の免疫力で治すのに対し、細菌の場合は殺菌する必要があるので抗生剤が処方され、それによって治癒するのだそうです。
流行する風邪の多くはウイルス性らしいのですが、細菌性やウイルスと細菌の合併の場合もあるため、念のため抗生剤を処方するというパターンが多く、そのために風邪=抗生剤のイメージが定着しているようです。
今回のは体力の低下によるもので、人に感染りにくい風邪という診断でした。
最近は血液検査ですぐ細菌性かウイルス性かを調べてもらえる病院が増えているようなので、むやみに抗生剤を処方されることも減っているようです。
抗生剤で善玉菌まで死んでしまう
ちなみに私は抗生剤を服用すると必ずお腹を壊します。
これは殺菌作用によるもので、細菌を退治するのはもちろんのこと、腸内に必要な善玉菌まで殺菌してしまう厄介な副作用があります。
たまに病院で合わせて乳酸菌製剤をもらうこともありますよね。
滞仏時に罹った風邪「ガストロ」
数年前フランスに半年ほど滞在していた際に風邪を引いた経験があります。
「ガストロ」という一見美味しそうな名前の冬に流行る胃腸風邪ですが、なぜか夏に罹ってしまいました。
7月にもかかわらず気温が10度前後になる日があったのでそのせいだと思います。
熱は出るしトイレから出られないし、孤独で泣きたくなりました。
胃腸風邪というのはウイルスを体外に出し切って自然治癒が一般的です。
医療費がかかるので病院に行けず、ネットで対処方法を検索しまくったのを覚えています。
「フランス流のガストロ対処法」の記事を見つけてぎょっとしました。
あっためたコーラをチビチビすする
気がつくと私はチェリーコーラをレンジに突っ込んでいました…(笑)
民間療法というやつです。
効果があったかどうか謎ですが、脱水症状もなく2週間くらいかけて復活しました。
きちんと食事が取れたのは更にそこから1ヶ月後でしたが。
フランスの風邪事情
ガストロ以外にも普通の風邪も当たり前ですがもちろんあります。
知人によると、風邪の時の定番常備薬はアスピリンだそうです。シンプルが一番!って感じでしょうか。
インフルエンザもザックリ風邪のひとくくりにされているようで、マスク文化もありませんから日本以上に毎度猛威をふるっているそうです。ビズやハグもありますしね…。
向こうの人は逞しいなーと驚いたお話でした。
ちなみにあたたかいコーラは意外と美味しいですよ。
2020/03/30 追記
新型コロナウイルスの影響に伴ってこの記事のPVが増加したため、現時点で感じたことやソース付きの情報を追記しようと思います。
最近気になったニュースの一つとして、「"感染症対策に有効な浄化装置"を販売する詐欺業者」というのが目にとまりました。
内容としては個人や企業を狙って水道水や空気中に紛れ込んだウイルスを除菌する装置を設置しませんか?といったもの。
水道水はすでに浄水場で塩素による滅菌処理がなされています。
◆/www.waterworks.metro.tokyo.jp/kurashi/influenza/korona.html(東京都水道局「インフルエンザや新型コロナウイルス等の予防について」)
空気については、高濃度のアルコールや塩素系消毒薬でも密室でまかなければウイルスを滅菌できません。(バルサンのように)
「イオンで空間除菌」などは科学的根拠がありません。不安を煽っては科学的根拠のない物品を売りつけ利益を得る火事場泥棒です。
◆https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/notice_200227.html(消費者庁「新型コロナウイルス感染症の拡大に対応する際に消費者として御注意いただきたいこと」)
皆藁にもすがる思いなのはとてもわかります。なにしろまだワクチンもない未知のウイルスです。
巷は真意不明の情報が溢れ、何を信じたらいいのかわからないですよね…。
マスクはした方が良いと個人的には思う
また、「マスクは効果がない」との意見も一定数あるようです。これについては賛否あるかと思いますが、私はマスク着用派です。
市販のマスクは花粉やPM2.5を防ぐことはできますが、空気中のウイルスはあまりにも小さすぎるためマスクの網目を通過するとのことで「効果なし」の判定です。
ですがこれは「ウイルスを透過する」側面を見ただけの場合であり、罹患者のウイルスを含んだ直接の飛沫を防ぐには機能すると私は考えています。
反対に自分がクラスター(無症状感染者)だったとして、マスクをしていれば人に唾液を飛ばしません。
せめてものエチケットとして、一時的にどうしても外出しなければならない場合の最後の砦として、特に粘膜が露出する口周りはカバーしたい。
◆https://www.yoshida-pharm.com/2018/letter128/(Y's
Square「日常的なマスク着用による感染予防効果について」)
市販のマスクがウイルスに効果がないのなら、 直接飛沫から守るだけの用途で手作りでもバンダナでも良い訳です。(もちろん使用した後は消毒)
いずれにしても空気の流れがなく人の多い空間にとどまるなら、マスクは全く無意味でしょう。
手洗いはハッピーバースデーの歌2回分
風邪予防の基本である石鹸での手洗いも効果があるようです。
次亜塩素酸ナトリウムや濃度7~80%消毒用エタノールなどの消毒液は、エンベロープと呼ばれるウイルスを包んでいる脂質の膜を破壊し感染力を低下させることができます。これと同様の効果が石鹸での手洗いで見込めるとのことです。
これは石鹸のもつ界面活性の効果によりウイルスの外膜の脂質を溶かすのだそうです。
手洗いと消毒を併用すれば効果が高いでしょうね。保湿も忘れないように。
◆https://gigazine.net/news/20200313-coronavirus-soap/(gigazine「なぜ新型コロナウイルス対策に「石けん」が最強なのか?」)
◆http://idsc.nih.go.jp/disease/sars/desinfect04a.html(消毒ガイドラインSARSの適用例です)
若者も普通に発症、ウイルスは進化し続ける
持病のない若年者もランダムに重症になっているようです。
◆https://wired.jp/2020/03/28/young-people-coronavirus-risk/(WIRED「新型コロナウイルスは、あなたが何歳であろうと感染する。そして「大切な人を死なせる」危険性がある」)
世界中が被災しているといった状況下で不安に押しつぶされ、ストレスから逃げるかのようにあえて繁華街に出かける人もいるようですがこれが未来永劫続く訳ではないでしょうし、むしろ逃避すればするほど長引くような気がします。
また、ウイルスは世界中に散らばった後各地域ごとに進化を遂げているようです。1ヶ月前までは無症状でも再びウイルスが体内に入った時には対抗できない可能性もあり、一時落ち着いたとしても油断はできません。自らの健康を過信するのは危険だと思います。
過剰に恐れることなくだけど軽視せず、無症状感染者であるつもりで私も過ごして行こうと思います。