2018年10月27日から東京都美術館で始まった
ムンク展を見に行きました。
「叫び」で知られるムンクですが、
沢山版画を制作しているのは皆さんご存知でしょうか?
この展示では定番の油絵の他に
木版画、銅版画、リトグラフ等の多様な版画作品の
連作も飾られています。
私はムンクの作品の中でも、写真の図録の表紙にある
「マドンナ」のシリーズが気に入っています。
この女性、二枚目の画像奥にあるエヴァ・ドムッチに
とても骨格が似ている気がするのですが、どうなんでしょう。
描かれた女性の怪しい艶やかさが重なります。
(実物を見に行って欲しいのであえてボカしてます)
独特の粘性のあるタッチは北欧の爽やかな色彩と絶妙な地の残し具合によって全く泥臭さを感じません。そして白黒作品のエッジの効いたかっこよさ!
表現の引き出しに圧倒されます。
ムンクは同じ主題を変更を加えながら何度も扱っています。月光の柱は記号のように、髪の長いドレス姿の女性は象徴的に繰り返し登場しています。
ムンクの生涯の作品は連動性を持ち、長編の物語を見ているようでした。
会期は長いのでまた見に行きたいと思います。
※展覧会は2019年1月20日まで
帰りに有楽町の無印良品で古本の画集を30%引きで手に入れました。
ボイスとローシェンバーグとトゥオンブリーとウォーホルの贅沢な4名が収録されています。
私の愛する推しメンはトゥオンブリーなのですが、
写真2枚目の手前に写っているページはボイスのものです。
彫刻で知られるボイスのドローイングは見たことがありませんでした。こんなカッコイイドローイングも描くんですね!
講師 NARAMIX